【ゲストトーク】「笑顔のかけら」がヒット中のKAZAHAYAさんに色々聞いてみた-前編-

 

 

おはこんばんちわ👐

みなさま、いつもこんなルーズな音楽ブログを覗きにきていただいてありがとうございます🙏

今回は、新企画ということなんですが「ゲストトーク」シリーズとしてゲストをお招きしてみました。

色々お話しいただいてなんと一記事にはおさまらずだったので、前後編に分けてお送りします🎤

 

先日、リリースされた「笑顔のかけら」の7インチが即完売、そして現在リプレスも決定し、YouTubeの再生回数も10万再生突破

な、旬なオトコ、DJ/プロデューサー/トラックメイカーであるKAZAHAYAさんに来ていただきました🙌

 

(S)今日はよろしくお願いします

(K)よろしくお願いします。

(S)こうしたことは初めてなんですけど、実はちょっと前々からこういうことは考えていて、例えば某TV番組の◯ジャムみたいに「この曲のここがすごい」とかそういうのってこの界隈で言う人いないじゃないですか。

(K)たしかにそうですね笑

(S)だからもっとクリエイターのこだわり部分なんかをわかりやすく発信できたらなというのがあって。

例えば僕もDJしてて繋ぎのところの歌のメロディと次曲のベースラインがユニゾンになってたりするとことか、言わなきゃ誰も気づかないんですよ😂

だからそういうのはもう全部わざわざ自分のブログで書いていこうと思っているんですけど、そういうアーティストとかプロデューサーのこだわりの部分とかを、勝手に分析とか自分の解釈とか交えて、嫌な気がしなければお話聞けたらいいなと。

そういう企画です。

(K)はい。沢山喋ります

(S)と、いうことで、ブログの記事を見てくれている方のために、笑顔のかけら」KAZAHAYAという名前を知った方もいると思うので、簡単で結構なので自己紹介をお願いします。

 

(K)どこから、話せばってくらいなんですが、高校生の時にレコードを買い始めてDJの真似事をはじめたのがきっかけで、大学生の時にMPC3000を買って、そこからトラックメイキングをはじめました。

が、二十代前半で音楽に挫折というか、ヒップホップ好きだったけど、当時の主流がサンプリングから打ち込みになってきたタイミングで、だんだんつまらなくなってきてトラックメイキングもしなくなったんです。

でもその間も昔のソウル・ファンクとか好きなレコードだけはずっと買っていて、二十代後半くらいの時にKanye Westを筆頭に、Jay-ZやGhostface Killahなんかのがっちりサンプリングしている曲がまたピックアップされだした時流で「またやろうかな」と。

ただ、DJやトラックメイキングを再開しても面白くないなと思ってたので、自分のレコードを出す事にしたんですよね。

当時DJ PremierDJ ShadowDJで一番盛り上がってる時間は自分の名義の曲だったりするのを見て、これしかないと思いました。

でもレコード出したことないんでmixiとかで「レコードってどうやってプレスしたらいいんですか?」とか色んな人に聞いて。

そしたらプレスしたことがある人がプレス代行業者とか、マスタリングにだけはお金かけた方がいいよとか教えてくれて。

(S)へ〜すごい。ググっても今みたいに情報出ないですもんね笑

(K)だから当時、メジャーなアーティストが使うスタジオでアンオフィシャルな曲マスタリングをしてもらうという今思えば奇怪な状況だったり笑

(S)笑。じゃあそれまでって、完全に全くやめてて本当に急に音楽シーンにって感じだったんですか?

(K)そうですね。DJも全然してなかったですね

(S)へぇ〜僕ももともと10代から24くらいまでバンドやってて、音楽は好きで聴いたり買ったりはしてましたけど、しばらく完全にやめてたんで、なんか共感しますね。

で、その時出した初レコードはどうだったんでしょうか?

(K)それがすごい売れて。

(S)おお!すごい!

(K)もともと海外の人に自分の曲を聞いてもらいたいという目標があったんですけど、日本ってメロディ重視というか、そういう曲が売れるというのがあったので、海外向けにファンキーな曲と日本向けのメロディがしっかりした曲をいれて。

で、バランスよくなるようにもう1曲オマケで某国内女性アーティストの曲をサンプリングした曲も入れて合計3曲の12インチを制作したら、そのオマケの曲がヒットしちゃって。

当時、レコード500枚刷ってすぐ売れて、次のオーダーが某大手のレコード店(◯◯◯ッ◯◯)から一回で500枚のオーダーがきたりして、1500枚売れました。まだ売れそうだったんですけど笑

(S)すごいな。。最初の一枚ですよね?

(K)そうですね、国内のレコ屋では軒並み1位になって、2枚目にリリースしたレコードも売れて自分が一番驚きましたね。

3枚目ではやっぱり海外に向けて作ろうと思って、超ファンキーな曲をメイントラックにして、ちょっと凝った作りの曲にしたんですよね。オブラートに包みますがストーリー性があるというか。

(S)あ、それ「Bon Voyage」ですか?(KAZAHAYA ft. Camp-Lo)

(K)それより前にリリースした「Remember Hip Hop」という曲なんですけど、それをメイントラックにしたら海外ですごい人気になって。

当時いろんな海外のレーベルとかディストリビューターにレコード送ったら、ひとつロンドンの小さいレーベルから連絡がきて。

(S)お〜それがBreakin Breadですか?

(K)そうですね。「じゃあうちから出さない?」みたいなことを言ってくれて、向こう仕様でプレスし直した12インチがリリースされました。

(S)そもそも自分で作った盤のUKリプレスなんですね。

(K)で、当時は今みたいにインスタグラムもないですけど、MySpaceとかTwitterとかでも海外のDJたちが結構プッシュしてくれて。

それからまあいろいろありまして笑、やっぱり今活動している人達と曲を作りたいと思って、海外のいろんなラッパーに自分でオファーをしました。Camp-Loと作った曲もそれで。(前述のBon Voyage)

(S)・・魔神ですね😅

Camp-LoフィーチャリングってBreakin Bread主導だと思っていましたが、じゃあもう最初からずっと自分で作ってるんですね。。

(K)そうですね、自分がオファーを受ける側で考えたら、自分の曲を好きだと言ってくるやつからカッコいいトラックが送られてきてギャラも払うと言えば、悪く思わないんじゃないかとポジティブに考えてオファーしまくりました。

当時作って今でも特に気に入ってる曲は北欧のスティビーワンダーと呼ばれてたフィンランドのTuomoと作ったこの曲ですね。これが後に歌物を作るキッカケになりました。

 

(K)オファーも結構まとまって10入りのアルバムをつくったんですがその沢山売れた12インチのリリースから結構間が空いてしまって、タイミングもよくなかったのかCDのアルバムをだしたんだけど思ったほど売れなくて笑

でも、当時12インチ主流の中、Breakin Bread7インチに未来があるってことで、そのなかから4枚カットしてくれて。今思えば超有難いですよね。

(S)それ2012年ですよね。Camp-Loとの「Bon Voyage」7インチ買ってましたから、KAZAHAYAってお名前は何年か前に初めてお会いする前から知ってたんですよ。

こんな日本人がいるんだって。そんな時からそんなことしてたんですね笑

 

(K)でも、海外から7インチリリースしてもらったけど、当時そんなに7インチの人気もないし、アナログ自体が低迷期のタイミングに来てて、自分の中では会心の作品だったのに「あれ?」みたいな感じで笑

(S)そんなに売れなかった?

(K)最初に切ったBon Voyage / Remember Hip HopはJunoで一位になったりしたけど、日本ではまあまあと言う感じで。

今と比べれば十分売れてますけど笑

※Juno Recordsはイギリスに拠点を構える世界最大級のレコード、CD、音楽ダウンロード、音楽アクセサリーの販売小売店

 

(S)へぇ〜意外ですね。でも日本人好みですよね。あの曲は。

(K)なんだけど、本当に一部の人だけで。たぶん自分がメディアとかでないので、知る人ぞ知るみたいになっちゃってたのはよくなかったなと。

ただ、ずっと1人でやってきたからこそ、よくわかんない人たちに媚びるのも嫌で、もっと自分でちゃんと結果を出して認知されていくという風になったらいいなという理想はあって。

でも現実はそういった理想からはかけ離れてた。

だからそのあとに色々お世話になってきたBreakin Breadのボスともメールでしかやりとりしたことないから、一回ロンドンにいこうと。笑

(S)いきなりその行動力ヤバいですね笑

(K)そのきっかけは渋谷のNUTSゲストで呼ばれてDJした時に、海外から来てたお客さんからDJ良かったから連絡先交換しようって言われて。

そしたら2週間後くらいに連絡きて、シンガポールでパーティするからDJしにきてくれないかって言うんですよ笑

最初全然よくわからなかったけど、旅行とかあんまりしないから旅行がてらにいいかなと笑

まあ、そしたら身内の小さなパーティだったんだけど結構盛り上がって、「あぁ、海外でDJするの楽しい」と。

で、その人もシンガポールは出張みたいで、次は香港でイベントやるから来てくれと。

(S)太いな〜笑

(K)香港に行ったときは、そんな大きくないバーなんだけど200人くらい入って、そこもすごい盛り上がった。

で、もう完全に「海外でDJするのが楽しい!」という流れがあったから、じゃあロンドンも一回行ってみようと。

アジアじゃなくてヨーロッパで本当にやっていけるのかというのもあったので。

そういう流れがあって、「ロンドン行くよ」と連絡したら、「じゃあイベントブッキングするからちょっと待ってて」と言ってくれて。

で。イベントブッキングできたと。

(S)連絡きた?

(K)できなかったら自分らで小さいパーティでもやろうかと思っていたらしいけど、ブッキングできたからこっちのイベントの方がいいと思うって。

(S)ほほう。

(K)そのイベントがロンドンなんですけど。

 

メインフロアがDJプレミア。

 

あとピーナツバターウルフとか向こうの有名なDJが出演するイベントで、1000人くらい入るイベントにブッキングしてくれて。

 

(S)おそろしい笑

(K)当時まだ12インチでDJしてたから、レコードバッグとかスーツケースにも12インチ詰め込んでDJしに行って。

行ったんですけど・・・1週間くらい前にタイムテーブル渡されたら、フロアが2F(2フロア)あって、メイン(1F)でプレミアがやってる時の裏で自分が2Fみたいなタームテーブル笑

マジか〜・・・わざわざ行くのにそういう扱いなのか。。なんて思いながらも、まぁいい曲かければなんとかなるんじゃないかと。

(S)プラス思考大事ですね。

(K)で、当日やっぱりすごい人も入ってたので楽しみにしながらもプレイ始めたら、どうセッティングしても左のターンテーブルが針飛びしてしまう泣

それで、メインフロアのプレミアが15分くらい押しててたから最初は少し人もいてくれてたけど、メインフロア始まった途端にみんな向こう行っちゃって笑

この状況で1時間地獄かと・・・

今までの流れからは順調に来てるから絶対に「良いDJ」で終わるはずだったのに、むしろ最悪に近いDJを経験して。

自分のDJが終わった後で、VIPルームからプレミアのDJを見てたら、もうものすごい盛り上がってて。。

(S)うわ〜対比がエグいですね笑

※このイベントはイメージです笑

 

(K)もうダメだなってすごい落ち込んで。

しかも、Breakin Breadのボスも彼女の具合が悪いって途中で帰っちゃってるし笑

(S)外国の人っぽい笑

(K)終わってからオーガナイザーが誰かもわからない中、ホテル帰っても全然寝れなくて。

ホテルでも部屋にドライヤーがなかったので、フロントに借りにいったらレセプション(受付)の人がスキンヘッドで、「オマエ男なのにドライヤー使うのか」とか言われる始末。

(S)あ、そういう文化なんだ!

(K)それは「おまえがハ◯だからだろ」と言いたかったけど、ちょうどプレミアリーグのサッカー観戦が終わったサッカーファンがホテルに戻ってきて、その人達もみんなスキンヘッドで。

レセプのその人達に「おまえらドライヤー使うか?」とか聞くもんだから大勢に煽られて笑

そんな思いもしながら次の日公園で1人でぼーっとして。

(S)うわ、放心状態ですね。シャワー浴びてるときとかに「ワー!!」って言いたくなる心理状態のやつ😂

 

(K)日本に帰ってきてもまだ落ち込んでました。

でもなんとかやり返さないとなって新しいトラックも作り始めて、今度は歌モノを作ろうと。

で、できたトラックを初心に帰っていろんなところにオファー出しまくって、オファーって結構断られることも多いんだけど、当時「Hunk Of Heaven」のカバーを出してたTHE SPANDETTES(スパンデッツ)が人気出始めてて。

スパンデッツにオファー出してみたら、案外ハッキリとは断られなくて「ひょっとしたらいけそうかな?」ていう感触。

だったんだけども、なんかのらりくらりという状態が続いちゃって、「やっぱダメかな…」とか思ってるうちになんだかんだ一年くらい経っちゃった。

いや、ダメだと。

もう一回ちゃんとハッキリ決めようとコンタクト取ったら、ちょうどアルバム作ってるタイミングだから、その流れだったらやってもいい。かも?みたいな感じに。

(S)なるほど!アツいですね。それがあの“KAZAHAYA feat. THE SPANDETTES「Broad Smile」”に繋がるんですね。

スパンデッツって「Hunk Of Heaven」(7インチ)が2枚目で、その次にアルバムで、でもそのアルバム(Spandex Effect)には入ってないですよね?

(K)そうですね。改めてオファーし直したタイミングが新しいをアルバムつくってるので、そのレコーディングが終わったら、その流れで録ってもいいと。

(S)あー、つまりスタジオ入って録音するのが金銭的な持ち出しになるからネックだった感じですね。

(K)その後、お金の交渉もして、ちゃんとオッケー出て。

そしたら送ったトラックに合わせて「アカペラ録ったよ」って送られてきたのを、仕事の休憩中に弁当食いながら聴いたら、あまりにもカッコよくて笑

(S)震えますね🔥

(K)その7インチがまた超売れた笑

(S)いやぁ売れましたね。

(K)当時、スパンデッツ自体は日本のラジオでよくかかってたので、その流れでJ-WAVEとかでも流れるようになって。

 

そこでやっと息を吹き返した笑

 

(S)へぇ〜〜〜もっとなんか順風満帆のイメージでした😅

Breakin Breadもどういう経緯でリリースしてとか、スパンデッツもどういう繋がりでやってたのかなって純粋に謎だったんですけど、全部自分で行ってるんですね。

めちゃくちゃ面白い。人に歴史有りで、想像とは全く違うお話を聞けました。

 

つって。

 

今回は、前編ということですが、この時点でいつもの2〜3倍の長さになってしまい「笑顔のかけら」の話にはたどり着けませんでした笑

そのへんの詳細を聞いてみた後編はまた近日中にまとめて公開しますが、「笑顔のかけら」7インチ再プレス盤はKAZAHAYAさんご本人のKZ RECORDはじめ、disk unionさんやJetset Recordsさん等の各レコード店で予約開始しております。

買い逃してしまっていた方は、今回はゲットできるよう早めの予約がオススメです😉

かわいいオレンジカラーヴァイナル

→KZ RECORDで「笑顔のかけら」を予約

→disk unionで「笑顔のかけら」を予約

→Jetset Records「笑顔のかけら」を予約

 

また、取材当日は緊急事態宣言が発令された4月25日だったのですが、テイクアウトのみの営業をしている新宿三丁目BarBaoBabさんに店内の一席をお借りしました。

本来なら、オススメの一杯だとか取材中にかかっていた曲なんかも紹介したりなんてのも考えていたんですが、今回は事情が事情なので割愛。

ですが、14時~19時、予約にてテイクアウトもやっておりますので、ぜひご利用くださいませ🙇‍♂️

 

それでは、今日はこの辺で〜👋

 

Bar BaoBab

新宿区新宿3-10-7 馬酔木ビル2F

TEL03-5368-0636

テイクアウトを頼みにきていた常連さんもチラホラ

 

  • アフリカンプレート(人気のアフリカおつまみセット)
  • チキンジョージ
  • タンザニア風魚のコロッケ
  • ラム肉のブリトー
  • チリビーンズ(サルサチップ付)

 

後編はコチラ☟☟☟

【ゲストトーク】KAZAHAYAさんに聞いてみた後編~”笑顔のかけら”制作秘話!?

 

3,000円以上で送料無料!ショップサイトはコチラから

 

MIX CD新作「B×B」(1,650円)絶賛販売中

「SOUL BAR / MUSIC BAR」にスポットを当て「どこかのお店のとある一日の営業」をイメージし、酒場へのリスペクトを込めて、「そのとき」が来るまで気持ちを高めておこう!

 

MIX CD「2 and fro-Stroll-」(1,650円)好評発売中!

レゲエ~ヒップホップ~ソウルを縦横無尽に行ったり来たり(=to and fro)する痛快クロスオーバーミュージックジャーニーシリーズ最新作!!

前作「Replace」のアグレッシブな路線を踏襲しつつも、哀愁とメロウネスも閉じ込めた35曲69分の寄り道迷い道オトナのぶらぶら散歩!

 

・MIX CDやDL購入はコチラから↓

→Check My Stores(Break Room & MIX CD)

 

・DJ動画「Break Room」のサンプルや登録はコチラから

→Break Room(Sample)

 

平日限定フリーミックスページ”Break Room Music”にてフルMIX公開中!!

  • BOUND Vol.1(Modern Boogie/Elegant Funk)
  • Bee’s Knees 45s Mix Vol.1
  • Break Room Vol.1〜Vol.3(音源のみ)
Listen To Break Room Music🎧

 

Break Room Music(平日開放フリーMIX)







メルマガ会員募集中!!(工事中⛏)



Bee’s Knees Recordsでは、ブログの更新情報の他に、メルマガ会員様限定のサービスやSALE情報、クーポンコードの発行、新商品のご案内など発信いたします。

是非ともご登録くださいませ😌

[subscribe2]




[eo_calendar]

Author

アバター画像
Shingo Takahashi
Bee's Knees Recordsを運営、DJとしても都内を中心に精力的に活動中。(B)な音や(B)なグルメなど世の中の(B)面を愛してやまない一児のパパです。